2013年04月30日

腸内常在菌が宿主の思考や行動に影響を与えている可能性(協同乳業研究所)



協同乳業研究所技術開発室は、4月23日、腸内常在菌が大脳の代謝系に影響を与えていることを代謝産物レベルで明らかにしたと発表した。


この論文は「Frontiers in Systems Neuroscience」に掲載された。








腸内常在菌は人の健康、特に免疫系疾患や大腸ガンとの関与が知られているほか、近年では、肥満や寿命など大腸内環境と直接的に接していない全身系への影響も報告されるようになってきた。

その他、脳との関連性も報告されるようになってきており、腸と脳は、神経系やホルモン、サイトカインなどの共通の情報伝達物質と受容体を介し、双方向的なネットワーク「腸脳相関」を形成していることが分かってきたほか、最近の研究から、腸脳相関の腸管側刺激因子と腸内常在菌が強く関わっていることも明らかとなり、神経発達障害や脳の発達と行動にも腸内細菌群が影響することが報告されている。


これまで、神経伝達物質以外の脳内代謝系への影響を調べた研究は少なく、未だ解明されていないことから、今回、研究グループでは、脳内代謝物の網羅的解析を行うことで、腸内常在菌が大脳に与える影響の調査を行った。

具体的には、同じ両親から生まれた雄マウスを無菌マウスと通常菌叢マウスの2グループに分けて飼育し、7週齢で安楽死後、ただちに大脳皮質に対し、広範囲の成分を分離・分析することが可能なCE−TOFMSを用い、脳内代謝物のメタボロミクスにて網羅的解析を行ったという。


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この結果、大脳皮質から196の代謝産物が検出され、中でも23成分は無菌マウスの方が通常菌叢マウスより濃度が高かったことが確認され、その中に、行動と関連深い神経伝達物質「ドーパミン」、統合失調症との関連性が示されているアミノ酸「セリン」、多発硬化症やアルツハイマーとの関連性が知られる「N-アセチルアスパラギン酸」が含まれていることが判明した。

また、23成分中には解糖系中間代謝産物や補酵素NADH、NADP+とエネルギー代謝に関連する成分も含まれており、大脳のエネルギー消費にも腸内常在菌が影響していること、つまり腸内常在菌が宿主の思考や行動にも影響している可能性が示唆されたという。

一方、無菌マウスの方が通常菌叢マウスより濃度が低かったのは15成分で、中には、神経伝達物質の前駆物質である芳香族アミノ酸(トリプトファン、チロシン、フェニルアラニン)や、てんかんとの関連性が示唆されている「ピペコリン酸」、乳児の脳発達に関与していると考えられている「N-アセチルノイラミン酸」などが含まれていることが確認されたという。


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研究者らは、今回の結果は、腸内常在菌が大脳の代謝系に大きな影響を与えていることを示すもので、脳の健康、疾病、発達および衰弱、さらにヒトを含めたほ乳類の学習、記憶および行動の研究において重要な基礎的知見となるものとなると説明している。












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2013年04月29日

呼ぶと返事しながら駆け寄ってくる、美脚なアナホリフクロウ



こちらの映像はアナホリフクロウのトッポさん


名前を呼ぶとお返事しながらその長い足で駆け寄ってくるんだ。














超可愛い!!飼いたい!!

と、同じように思う方もいるだろう。


しかし、よく知らないのに可愛いから、というだけで懐かせて飼えるものではないのだ。

可愛くても野生。もともと警戒心が強く、人には慣れにくい生き物。

本気で飼うことを検討されている方はよ〜くよ〜〜〜〜く勉強してから飼うことにしていただきたい。







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2013年04月28日

生きた化石「シーラカンス」のゲノム解読。ほとんど進化していなかった(国際研究チーム)



生きた化石でお馴染みの、深海魚シーラカンスのゲノムを解読した国際研究チームは、シーラカンスが数億年もの間ほとんど進化していないことを突き止めたそうだ。


この発見は太古の時代に魚類が初めて陸に上がった過程の解明につながると期待されている。









研究チームがシーラカンスについて、ほぼ人間と同じ30億のDNAコードを調べたところ、数十億年を経ても遺伝子レベルでの変化が驚くほど少ないことが分かった。同様の研究対象としては、最も芳しい成果が得られた種だという。


研究に参加した米ブロード研究所のジェシカ・アルフォルディ氏は「われわれが調査した他の魚類や陸上の脊椎動物と比較して、シーラカンスは全ての遺伝子において進化のスピードが極めて遅いことが分かった」と説明した。


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同じくブロード研究所のカースティン・リンドブラッドトー研究員は「種が長い時間を経て、どのように変化してきたのかが議論の争点になってきた。だが、地球上には生物が変化する必要がない場所が少ないながらもあり、シーラカンスはそういった環境で生存してきた」と指摘した。



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シーラカンスは、うろこは灰茶色で成魚は体長が2メートル、体重91キロにもなり、現存する魚類のなかでは最も古い種と考えられている。古生代デボン紀に出現して広く世界の水域に栄えたが、約6500万年前(中生代白亜紀末)の絶滅イベントを境にほとんど全ての種が絶滅した。

長らくシーラカンス目は全て絶滅したものと考えられていたが、南アフリカの北東海岸の沖にて1938年、現生種の存在が確認され、学会および世界を騒然とさせた。その後、1952年にインド洋コモロ諸島で、1998年、2007年、2008年にはそれとは別種のシーラカンスが確認されている。










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